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ズレンボルフ地区 -終-  

オスィ男爵

恐れ入り谷の鬼子母神なズレンボルフ、今日で6回目。そしてまだ十分の一も紹介していないのです。でもいったん終わりにします。

いまさらなんですが、コーヘルス・オスィ通り(Cogels-osylei)の”Osy”というのは、アントウェルペン銀行創設者で議員でもあったJean Jozef Renier Osy男爵のことです。オランダ・ロッテルダムの裕福な家の出身ですが、アントウェルペンに住み、この土地を購入しました。彼の死後、息子やコーヘルスに嫁いだ娘たちが遺産を相続し、このユニークな地域を発展させました。

 

絶対ここへ行く!

もう一度地図を見てみましょう。

上下、縦に走る通りがコーヘルス・オスィ通り(Cogels-osylei)

真ん中のロータリー付近を上空から撮った写真を借りてきました。

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地図真ん中の交差点。

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その交差点を囲むように白亜の邸宅が並んでいるのが見えますね。

この上空から撮った写真は大変貴重です。だってお屋敷に入れてもらえないですからね。

お屋敷の裏は緑がいっぱい!大きな樹木もあるんですね。ガーデニングしたり、子どもの遊び場があったり、何よりも気候の良い時は戸外でお茶や読書を楽しむのでしょうね。

この写真がきっかけでした。ある日、私はこの写真を見つけて「ここはどこ?絶対ここへ行く!」と思ったのです。

アントウェルペン市民が普通に暮らしている住宅なので、カメラを向けるのは抵抗もありましたが、おかげさまで楽しい散歩、ためになる建築の勉強をさせていただきました。

 

私が撮った写真です。

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朝の早い時間で、人も車もおらず奇跡のようなひとときでした。

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四辻を囲む、輝くばかりの白い邸宅は全部で12戸あるそうです。個人の持ち家とは思えませんね。

近くによって見れば、バロック風の華やかな装飾が見えます。

フランスのロワール河畔シャンボール城を思わせる、と私のガイドブックにありました。

 

城のような建物の次に、教会かと見まがうような邸宅を紹介して、終わりにしようと思います。

Carolus Magnus(カール大帝

建物には必ず名前があることは前に説明しました。

カール大帝と来ましたか!

自然石を使っているのが大きな特徴です。

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塔はアーヘン大聖堂を意識しているのだそうです。

(下にアーヘン大聖堂の写真を載せておきました)

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二つの塔の間にカール大帝を拡大してみます。手に剣と宝珠を持っています。

2階の窓の上には美しい半円のモザイク。

右側に王冠、左側には十字架のついた宝珠が見えます。

また私の写真では見えませんが、建物入り口に石のベンチが置かれ、来訪者はそこに座って待つこともできるのだそうです。

 

ズレンボルフ地区 おわります。

 また私の写真ブログもここでいったん休止です。しばらくお休みします。

 

みなさま、この1年間、ありがとうございました(@^^)/~~~

そして 楽しい連休をお過ごしくださいね。

 

参考:アーヘン大聖堂

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ズレンボルフ地区 -5- ひまわり・チューリップ・クローバー・金星

De Zonnebloem ひまわり

アールヌーボーには洗練だけでなく、可愛いイメージもありますね。

まさにそんな逸品。金色のがひまわりなんです。

二階のバルコニーや入り口の階段など、抜群のセンスです。

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美しい字で「ひまわりの家」と書いてあります。

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二つの家を一緒に撮りました。

②De Tulp チューリップ(右側)

③Het Klaverblad クローバー(左側)

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チューリップ

屋根:尖った白い破風の上にもチューリップ。

鉄の細工は装飾だけでなく、実用面も、つまり支柱の役割も果たしています。

またベランダが家の幅いっぱいというのも珍しいです。ほかではみません。

 

チューリップの玄関部分 拡大。

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クローバー

クローバーのレリーフ拡大。

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拡大すると繊細さが際立ちます。

 

④Morgenster 金星

3階の丸い目のような明りとり、すぐに目を引きます。

張り出した軒( コーニスcorniceというらしい)

丸みを帯びた窓とおしゃれな飾り

ハイセンスです。

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ズレンボルフ-4- ナポレオン・カモメ・とき・蜜蜂

奇想と情念と技巧のオンパレード、

アントウェルペンのズレンボルフ地区を見ています。その4回目。

世界中から建築・美術の愛好家がおおぜい見学にやってくる特殊な地区です。

 

Napoleon ナポレオン

前にも書きましたが、建物には名前がついています。

建築家J.De Weerdtの作品。煉瓦ではなく天然石を使った邸宅。

モザイクのナポレオンが誇らしげ。ナポレオンのファンなんでしょう。

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Mouettes カモメ

建築家:De Weerdt

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3階のモザイク 飛んでいるカモメ

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2階のバルコニーも うっとりですね。

小さいお宅ですが、この地域で最も美しい家のひとつと言われているのだそうです。

 

③ Den Tijd とき

左右対称の一続きの建物。

すごいのひとこと!

De Morgen 昼Den Dag 夕方Den Avond 夜De Nacht

という一日の「とき」が表されています。

小さくて見えませんね😢f:id:cenecio:20160108164410j:plain

 

たとえば朝は、太陽と小鳥の囀り、というわけでこのようなモザイクになっています。

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De Biekens 蜜蜂

左右対称の2軒(2世帯)の邸宅。

見づらいと思いますが、中央のレリーフにミツバチの籠、入り口ににミツバチや花が描かれています。

やはり実際に自分の目で見ないと、写真では難しいですね。

屋根の段々、おもしろいです。

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ところで現在入居者の駐車・・・って。

これが車庫?

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おかしいから別の日に来て、また撮ってしまいました。

 

shellさま、「蝶」はありませんでした。

蛾や蠅(下の過去記事)など変わったモチーフを選びますよね。

cenecio.hatenadiary.com

ベルエポックの建築ワンダーランド アントウェルペン ズレンボルフ地区 Zurenborg-3- 

いったいどれだけ金持ちか、度肝を抜かれます。 

呆れるほどの奇想と遊びと技術を詰め込んだ邸宅群。普通のお宅は一軒もないという…。その名も

ズレンボルフ( zurenborg)地区。

この地区の中心に、コーヘルス・オスィ通り(Cogels-osylei)というのがありますが、ここを開発した人物の名前をふたつくっつけています。

様々な建築様式の館が並ぶだけでなく、これみよがしの、およそ当時の人が考えうる限りの贅を尽くした、しかも奇抜なアイディアの邸宅群です。

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こうしたガイドブックを買って、地図を手に一軒一軒見て回ります。

 

四季

四辻を囲むように「四季」と名付けられた邸宅群

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建築家はJ.Bascourt。1899年

ユニークなのはコンセプトのみならず、依頼主が個人ではなく地域の住民組合だということです。

 

建物には必ず名前がついています。四つの季節のうちの春です。

写真が悪くてよく見えないですが、LENTE(春)とあります。

春らしい緑いろ、女性の顔のモザイクを彩るのは スズランの花と黄道十二星座のマーク。軒にも窓にもあちこちにスズランやヒヤシンスの花がデザインされている。

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女性の顔の周りには、収穫の秋らしく、葡萄と黄道十二星座がデザインされている。

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ワーテルローの戦い

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建築家は有名なSmet-Verhas

モザイクでナポレオンとウェリントンの顔が見える。二階バルコニーにはちゃんと名前も入っています。

 

薔薇 De Roos

建築家Jules Hofmanはオランダ人で、アントウェルペンのアカデミーで勉強した。

オルタの影響を感じる作品。昔は玄関ドアの上に、豪華な薔薇のポーチがあったが、取り外されてしまって残念。

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蛾 de Mot

「蛾」の絵、見えますか。

小さな可愛いバルコニーに注目!

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過去記事

cenecio.hatenadiary.com

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サン・ミッシェル大聖堂 ハヤブサのおうち ブリュッセル

サン・ミッシェル大聖堂  la cathédrale Saints Michel & Gudule

ベルギー王室の宗教行事をすべてつかさどる大聖堂。

ゴシック様式。13世紀から300年もかけて建設されました。

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中央駅のすぐそばにあります。

中はキリスト教徒の観光客でいつもいっぱいです。

現在の王さまが結婚するとき、浩宮さま・雅子さまが結婚式によばれました。

式の後、大聖堂を出るおふたり。(1999年12月)

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また王妃ファビオラがなくなったとき、美智子さまがお一人で参列なさいました。

(2014年)

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カメラ、引いてみます。

去年の3月、春らしい陽気で、クロッカスや水仙が咲いていますね。

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カメラ、もっと引いてみます。

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えへへ、ちょっとふざけました。

ちょうどいいところに植木鉢があったのでした。

大聖堂を背にして見るブリュッセルの街並み。

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ウィキペディアの写真から。

大聖堂のご自慢は多々ありますが、ひとつ挙げれば16世紀のステンドグラスでしょう。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fa/Vitrail01_-_Saints-Michel-et-Gudule.JPG/800px-Vitrail01_-_Saints-Michel-et-Gudule.JPG

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/25/Vitrail02_-_Saints-Michel-et-Gudule.JPG/800px-Vitrail02_-_Saints-Michel-et-Gudule.JPG

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みなさん、口ぽっかーんでみとれてしばし沈黙します。

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上空からの貴重なお写真

Les Eglises de Bruxelles - Bruxelles vu par les bruxellois.

 

この季節になると市民が楽しみにしてること、

それはハヤブサのヒナが無事かえってお目見えするかということ。

ハヤブサが巣をかけるので、子育てのようすを定点カメラで観察するようになって10年以上がたちます。(←の場所が巣です)

https://2.bp.blogspot.com/-uXyBNrO1huU/VwiMz5BrHXI/AAAAAAAAT6w/XBF191uRgQQIes28o9s57m6xASQ397VGw/s1600/BIBL-PH-BLOG-BB-Faucons%2Bp%25C3%25A9lerins-Compo-05.png

Bruxelles-Bruxellons: Faucons Pèlerins à Bruxelles - Couvées 2016

https://1.bp.blogspot.com/-sc9dzT1U8b4/Vwdnt3_450I/AAAAAAAAT6I/Cu66q5KvV4kaKZmJmO_Gp9DUVnb8qLHww/s640/BIBL-PH-BLOG-BB-Faucons%2BP%25C3%25A8lerins-Compo-14-B.png

去年は卵が五つでした。

 

https://3.bp.blogspot.com/-zVxp7meyEm0/VUWwwc7O7xI/AAAAAAAAPdk/RxjV1RWtta4/s1600/BIBL-PH-BLOG-BB-Faucons%2Bp%C3%A9lerins-Compo-07.png

(2015年と2016年の写真をお借りしました)

 

おわります

 

「芸術の丘」地区・楽器博物館 ほか 

Mont des Arts 芸術の丘 ブリュッセル 

ここはグランプラス(旧市街)から10分ほど歩く、小高くなったところ。日本人観光客によく出会います!(^^)!

 

The old Delacre Pharmacy

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昔は薬局だった建物。

どれだけ金持ちかわかろうというものです。1895年に建てられたアールヌーボーの作品。建築家は  Paul Santenoy

現在はカクテルバーらしいです。

Niet één, maar twee pop-upbars rond gin-tonic in de nazomer | BRUZZ

 

Magazins Old England (楽器博物館)

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1899年に建てられた、鉄とガラスによるアールヌーボー建築で

世界的にも有名な逸品です。

建築家はおなじく  Paul Santenoy

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 写真がよくないんですが…🙇

上の小塔を撮りたいのですが、これが難しい。

 

夕暮れです。

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こんな階段をのぼります。 (右が楽器博物館)

ここをちょっと下りますと

Hôtel Ravenstein ラーベンステイン館

薬局の左側、全部が館です。

 

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 15世紀の貴族の邸宅だった。

ブルゴーニュ公国時代のもので、現存する最後の館らしい。

建築家Paul Santenoyが1893-1894に改修。

その後 François Malfaitが1934-1937 に改修して現在に至る。

 

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写真は 別々の日に撮っているので色が違っています。

今見るとおかしい(#^.^#)

 

芸術の丘地区 おわり

ビアカフェの名店 Bier Central とHULSTKAMP 

よろしいか。

(記事、お借りしますね)

ni-runi-runi-ru.hatenadiary.jp

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いやはや、たまうきさまに先を越されました。

ビアカフェの話です。やっと私が追いつきました。

 

たまうきさまのいうKelly's Irish Pub(De Keyserlei 27, 2018 Antwerpen,)

には残念ながら入ったことがなく、その隣の名店をふたつご紹介します。

二つとも超有名です。まず

Bier Central 

 

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                            ↑↑↑↑

                  写真右、ベルギー国旗のカフェ Bier Central  

その左隣のカフェは後で出ます。

Bier Central =麦酒中心というくらいですから、ビールの種類が半端なく多いです。客層も若者を中心にファミリー、老夫婦、あとは大勢の観光客です。

 

3回目の訪問は息子と一緒でした。飲んだことのないものにしようと二人で決めて、こちらRamee Blondeを生でいただいた。

ブリュノー醸造所のアベイビールで、すっきりした飲み口!

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写真はこれしか撮れなかったので、

グーグルアース画像を切り抜いてきました。

 

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こんな風に2階もあって広いのですが、客でぎっしりですよ。

もう一枚グーグルアースから。

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 こんな風にテラスも張り出していい感じでしょう。

ヨーロッパの人は外が好きですから。天気のいい日に店内に座っていると、何かやましいことがあるんじゃないか、警察から追われているんじゃないかと思われる…

ま、そんなことはないでしょう。

 

 

 Hulstkamp 

De Keyserlei 23, 2018 Antwerpen

Bier Centralのお隣さん。

隣なのに雰囲気はまるで違って別世界です。着飾ったご婦人方や地元の家族連れが席を占めています。観光客やおのぼりさんは見当たらないので不思議に思いましたよ。

白黒の写真が飾ってありますが、由緒あるカフェなんですね。

 

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地元民の憩いの場なのでしょう。

今日は日曜、冬なのに暖かい昼下がり。

一人でやってくるおばあちゃまも着飾って、ワイングラスを静かに傾けている様子、好ましく思いました。

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カウンターには招き猫がいます。

私が置いたんじゃありませんからね。

 

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ロゴも素敵です。

古い写真をみて終わりにします。

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 たまうきさま、ありがとうございました。

浪士さまのアイコン備後あこう浪士 (id:akouroushix)が懐かしいですね。